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  働かなくてもいい社会を  実現するには?

人間が仕事をしなくても社会がまわる現実的なしくみについて書いていきます。

すべてが無料になる時代に向かって

 

 もう4ヶ月くらい前に書いた以下の記事。

 

paradism.hatenablog.com

 

 


The Zero Marginal Cost Society Jeremy Rifkin - YouTube

 

この動画と同じような内容をジェレミーリフキンが

 

英語で出版していて、つい最近日本語版が翻訳されて

 

書店においてあったのを私が偶然発見したので、

 

改めて詳しく紹介する。

 

 

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

 

 

 

 で、読んでみた感想は…とにかくスゴイ!

 

内容が充実しすぎて、手に入れてから3日経っても

 

情報の消化不良で未だに記事が書けない(笑)

 

 「お金が必要なくなる社会がいいな」

とか

「資本主義の終焉」

 

とか考えているあなたには非常にオススメの本だ。

 

とにかくこれからの時代に重要となる考え方、価値観が目白押しである。


私たちは生まれてから資本主義が当たり前だと思って生きてきたが、

その価値観が崩壊したとき、

資本主義に変わる新時代の価値観を

必要とする。


本書には、その新時代のビジョンが

描かれている。




 

軽く導入を要約してみる。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

資本主義は今、共有型経済を生み出していて、

 

そのごく初期段階であるにもかかわらず、

 

10世代以上にわたって日々の生活を支えてきた資本主義体制が

 

衰退しはじめているという事実だ。

 

 私たちは、資本主義は空気と同じで自らの存続に不可欠である

 

という考え方に染まっているからだ。

 

皮肉にも、資本主義の衰退は共有型経済の手によるものではなく、

 

資本主義を成功へと押し上げてきたその稼動ロジック(しくみ)が

 

今やこの体制を破滅へと急激に押しやっているのだ。

 

 (略)

 

競争的な市場において、新たな参入者が生産性を高めて、

 

他社よりも価格を下げ、市場の独占体制を崩してきた。

 

だが、資本主義の前提となるこの理論を突き詰めるとどうなるか?

 

極限までに無駄を削ぎ落とし、生産性を最高までに高めると、

 

限界費用」すなわち、商品やサービスの生産量を1単位だけ

 

増やすコストが実質的にゼロになり、商品やサービスがほとんど

 

無料になるということだ。

 

仮にそんな事態になれば、資本主義の命ともいえる利益が枯渇する。

 

 

 

現在の市場交換経済では、

 

作家→製版業者→印刷業者→卸売業者→運送業者→小売り業者

 

の手を経て商品が買い手のもとに届く。

 

この過程に携わる者が、自らの仕事に見合うだけの利益を

 

価格に上乗せする。

 

しかし、書籍の製造と流通の限界費用がほぼゼロまで

 

急落したらどうだろう?

 

 

 

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

 

 

 

 

上記の経路を迂回して、作品をネットに

 

アップし、無料で入手可能にしている。

 

コストは作品を生み出すのにかかった手間と

 

ネットに接続する料金に限られる。

 

電子書籍限界費用がほぼゼロでの

 

製作・流通が可能なのだ。

 

 限界費用がほぼゼロとなる現象はすでに

 

各人が独自の情報を生み出し、

それを動画や音声、文字を介して、

シェアすることに表れていて、

 

出版、通信、娯楽の各業界に大打撃を与えている。

 

そして今、限界費用ゼロ革命は、

 

エネルギー、3Dプリンター、オンライン教育を含む、

 

その他のビジネス部門にも影響を及ぼし

 

始めている。

 

これらの例では、どの部門も急激なカーブを描いて成長しており、

これは、コンピューターの演算処理能力が

指数関数的に上昇し、限界費用がほぼゼロに落ちたのに似ている。

 

いずれ、有形(リアル)な商品やサービスをも

生み出してシェアし、

ほぼ無料の商品とサービスの時代に突入させるだろう。

 

限界費用ゼロ革命の当事者の多くは

 

無料サービスが別の有料サービスのマーケティングになると考えているが、

その見通しは甘すぎるのかもしれない。

 

社会の経済生活を形作る商品やサービスの次第に多くが限界費用がほぼゼロに向かってじりじりと進み、

ほぼ無料になるにつれて、

資本主義市場はもっと狭いニッチへと

後退する。

 

ビジネス界の守旧派は、

未来の世界で経済生活がどうなるか

想像できない。

 

そこでは、商品とサービスの大半が

 

ほぼ無料になり、利益が消滅し、所有が意味を失い、市場は不要となる。

 

(かなり略)

 

経済学者や企業は資本主義体制を自滅させるつもりなどなかったが、

その稼働ロジックを眺めると、

将来、限界費用がほぼゼロまで下がる時代が必然的に訪れる。

 

限界費用がほぼゼロの社会は、

資本主義の究極の勝利を象徴しているが、

その勝利の瞬間に、資本主義は世界から

退場せざるを得ない。

 

(略)

 

既存のコミュニケーションのインターネットが、

デジタル化された再生可能エネルギー

インターネットや

自動化された輸送システムのインターネットと一体化して、

「モノのインターネット」が形成されつつある。

 

モノのインターネットは早くも生産性を押し上げ、多くの限界費用をほぼゼロに近づけ、

それらの商品やサービスを実質的に無料にし、出現しつつある協働型コモンズで

シェア可能にしている。

 

その結果、企業の利益が枯渇したり、

財産権の効力が弱まったり、

希少性に基づく経済が贅沢さに基づく経済に道を譲り始めている。

 

 (略)

 

世界のGDPは、伸びが鈍り続けている。

 

さまざまな部門限界費用がゼロに近づくなか、利益は縮小し、GDPは減少に転じている。

 

次第に多くのサービスが無料になるにつれて、市場での購入は減少し、これまたGDPにブレーキをかける。

 

さらに共有型経済で商品を再流通させる人が増えてきたため、

商品を購入する量も減り、GDPの損失を招く。

 

一方、ロボットや人工知能のせいで、

何千万もの労働者が失業し、

消費者の購買力は縮小し続け、

さらにGDPは減少する。

 

(略)

 

 市場交換経済が縮小するのにつれて、

GDPという基準は経済指標としての重要性を失ってゆく可能性が高い。

 

(略)

 

むしろ本書では、

資本主義時代に私たちが生きる拠り所としてきた核心的価値観や制度や機関が

時代遅れになっていく経緯を吟味し、

来るべき協働の時代を推し進める新しい

価値観や制度、機関を探求する。

 

(略)

 

ポスト資本主義の生活を予期するのが

これほど難しいのは、

新しい通信テクノロジー、新エネルギー源、新輸送形態が演じる極めて重要な役割がわかっていないからだ。

 

(略)

 

資本主義から協働型コモンズへの移行によりもたらされる経済的、社会的、政治的、心理的な大変化を完全に理解するには、

封建的経済→市場経済

市場経済→資本主義経済への移行に

伴い起こった、同じく破壊的な変化に当てはめるといいだろう。

 

どちらの移行の場合にも、

新しいコミュニケーション・エネルギー・輸送への転換が、

新たな経済パラダイムへの転換を

どのように促し、世界観を根本的に変えたかを理解すれば、私たちを現在へと導いた発展の仕組みが把握しやすくなるだろう。

この仕組みが把握できれば、歴史的展望が得られ、今日の経済全体で起こっている激しい変化に対処できる。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

うん、全く要約になってない(笑)


 

ちなみに上記は導入部40ページを

かいつまんで書いただけである。

 

そう、これだけ書いてまだ第1部にも入っていないのである。

 

しばらくこの限界費用ゼロ社会についての記事を更新していこうと考えている。

 

まあでも時間がかかると思うので

「ぜひ読みたい」と思ったあなたは、

大型書店で探したり、インターネットで注文して読んだ方が早いかもしれない。