働かなくてもいい社会を  実現するには?

人間が仕事をしなくても社会がまわる現実的なしくみについて書いていきます。

ロジスティクス(輸送)・コモンズ

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭

 

 

 

(限界費用ゼロ社会より引用)

 

 


The Zero Marginal Cost Society - Jeremy Rifkin

 

 

コモンズのインフラを作るために、機能に含めなくてはならない

領域がもうひとつ残っている。

 水平展開型の再生可能エネルギー電力を管理し始めている

インターネット通信は現在、

世界中のロジスティクス(輸送)・ネットワークを自動化する

輸送インターネットを創出するのに利用されている。

 

コミュニケーション・インターネットとエネルギー・インターネットと

ロジスティクス・インターネットが一つになり、

コモンズで稼働するIoT(モノのインターネット)の形に統合されれば、

協働の時代への道が拓かれる。

 

 

世界のどこでも道路はたいてい公共財として扱われているが、(略)、

商業的な財の路上輸送のほとんどは民間の運送業者によって行われる。

垂直統合型である大企業は、完成した財や部品、原料などの物資を移動させるのに

自社の輸送部隊に頼るか、民間運送業者に外注する。

 

 

だがロジスティクス(輸送)を単独で行うことには欠点がある。

 

第一に、アメリカ国内だけで、

走行中のトラックの積載率は平均わずか六割だ。

グローバルな輸送となるとその効率はさらに下がり、積載率は1割に満たない。

多くの場合、トラックは積み荷を満載して出発するが、

途中で荷を下ろすたびに積載量が減り、帰りは空のことが多い。

 

第二に、製造業者、卸売業者、運送・倉庫業者、小売業者はみな多くの場合、

最終目的地のはるか遠くで高いコストをかけて長期間、製品を保管している。

企業在庫は莫大な経費の無駄遣いであり、

倉庫は時期によって活用されてなかったり、許容限度を超える量の保管を

余儀なくされている。

 

第三に、食品のように時間的制約のある製品の多くが、

ロジスティクスの効率が悪いせいで、ちょうどいいタイミングで配達ができず、

売れ残ってしまう。

 

第四に、広い地域を担当する中央集中型の巨大な倉庫や流通センターに

依存していることが大きな原因となり、製品は最短ルートではなく、

遠回りして輸送されることが多い。

 

第五に、何十万の民間運送業者には共通の基準や規約が存在しないため、

企業が最新のテクノロジーやアプリを駆使して協働し、生産性や効率を高め、

ロジスティクス資源をシェアして運営コストを下げることができない。

 

 

(略)

 

今新たな世代のロジスティクスの専門家は、

21世紀のグローバル・ロジスティクスを根本的に変革するためのモデルとして、

オープンシステム構造とコモンズ方式の管理を特徴とする

分散型・協働型・水平展開型の「グローバル・ロジスティクス」システムに

目を向けている。

 

現在、民間企業には利用できる倉庫や流通センターがわずかしかなく、

それが財の保管や広域輸送業務を制約しているわけだ。

だが、現在使用されている53万5000ヶ所の倉庫や流通センターを

どの企業もすべて利用できるとしたらどうだろう?

 

仮にそれらのセンターが連携して、高度な解析技術とアルゴリズムによって

管理される開かれた供給網を形成していれば、

企業はそのシステムを用いて、最も効率よく品物を保管したり、

輸送経路を決めたりすることができる。

 

また企業の在庫品が最終的な買い手の市場近くにある

何百もの流通センターのいくつかに分散していれば、

開かれた供給ネットワークのおかげで、企業は注文から配達までの所用時間を

ごくわずかな時間まで減らすことができる。

 

そのうえ、3Dプリンティングが発達すると、

企業が各地の3Dプリンティング業者に製品コードを送信して、

そこで品物をプリントアウトし、近くの流通センターに保管して、

地域の卸売業者や小売業者に配達することも可能になる。

 

 

個々の民間企業は、結束してロジスティクス協同組合などの

コモンズ方式の管理モデルを生み出して初めて、

大きなネットワークの一員となることで、

生じるコスト面での恩恵を享受できる。

 

( 引用終わり)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 散々書いてきてこういうのもアレだけど、自動運転や3Dデータでのやり取りが

当たり前になると、配送の役割が小さくなっていくのかもしれない。

 

例えば、3Dプリンターがどこにあるかで配送の必要性が変わる。

自宅にあれば自宅で3Dデータを印刷すればよいので、配送は不要。

ここまでいかなくても、すでに各地に存在している3Dプリンターから選んで

3Dデータを送信して出力することもできる。

 


3D Hubs - Local 3D printing

 

この動画だと、最後に3Dプリンターで出力した場所に取りに来ているが、

逆に、出力した場所からお客のところまで届けることもできる。

それこそ、配送用の自動運転車をUberのようにスマホで出力場所まで呼びだし、

自動運転車に乗せて届けるといった具合に。もちろん運転手はいらない。

 

さらに自動運転車だけがロジスティクスではない。

これは自動運転ロボット。

 


How does Starship robotic delivery work?

 

 そしてこっちはドローン配達。

 


Amazon Prime Air

 

こういった自動運転ロボットやドローンの方が配送時の積載率は高い。

というか一つしか持てないし、より個人宛てに届けやすい。

現在の配送が自動運転車になって、運転手が乗らなくなった場合、

他の荷物と一緒だと、どれが自分宛てなのか分かりにくい。

この問題もロボットやドローンなら自分宛てにしか来ないので解決できる。

 

ただ、ロボットとかドローンは各地域内(ローカル)で動くほうが安全だと思う。